2014年11月1日土曜日

今年もクラトコ参加します。

ブログをめんどくさがっているうちに季節は巡り、すっかり秋も深まり今日から11月。皆様風邪などひかれてないでしょうか。さて今年もきたる11月8日、9日 常滑の大曽公園にて クラトコが開催されます。昨年に引き続き私も参戦いたします。このクラトコの会場、本当に気持ちの良い場所なんです。私にとってクラトコは秋をあじわう時間です。なぜかドライブや観光をするよりも 作品を並べてお客さんと話をしたり お茶をのんだりするほうが その土地や季節を深く感じる気がするんですよね。皆さん ぜひピクニックがてらあそびにきてください。いろんなおはなしをしましょう。良い天気になるといいなー。次のような作品を並べる予定です。


久々に三島をやってみました。とにかく手間がかかるのですが、すこしこつがのみこめてきました。思った以上に模様がくっきりとでました。うーん、かわいい。

彫り三島も久しぶりです。まわりの友人たちがやっているのをみて「俺だってやりたかろうぜっ。」というわけでやってみました。素地の色が気に入ってます。
この形にすることで 化粧がけしても取っ手の重さでゆがむことなく 口作りも薄く 飲みやすくすることができました。現物はもっと黄色みがかって土の色がでてます。

新しい化粧の扱いにもだいぶ慣れてきて 白の調子も良い感じです。


縦長の湯のみはずっと苦手だったのですがやっと楽しくなってきました。この湯のみは好きです。

2014年7月27日日曜日

窯出し

ブログめんどくせー、やっぱり性にあわねー、やめよかな。と思っているうちに季節は巡り、梅雨もおわり夏真っ只中の今日この頃、みなさまどうお過ごしでしょうか。ひさしぶりにパソコンに向かうと改めてハンパなキカイだと思ってしまいます。これほどのテクノロジーがあるのですから、例えば紙に手書きで書いた文章をファックスよろしくスルするーと飲み込んで、画面にアップできちゃうとか余裕で出来るのではないでしょうか。なぜヤラナイノカ・・。これはおそらく、現代文明に警鐘を鳴らしがちなパソコン音痴のおやじたちを精神的に追い詰めて、世界をわがものにしようとたくらむやつらの仕業に違いないのです。こんなことを書くと私も抹殺6tfds類88765r4dっ差rghじいおkjgfさあああzssのdftぎゅうい。。。。。。くそ、早速のサイバー攻撃か。このままブログを書きつずけることができるのかー。といったところで今月の窯出しでございます。





2014年5月26日月曜日

morrinaでの個展が始まりました

24日(土)より常滑のmorrinaでの個展が始まりました。
土日の2日間は会場でたくさんのお客さんや地元同業者と話が出来ました。
普段は仕事場にこもって人と会うことはほとんどないので、とても楽しかったです。
会場は元土管工場、とても常滑らしい気持ちの良い空間に器が並びました。

店主杉江さんとの語らいも楽しみのひとつ




2014年5月20日火曜日

常滑 morrina 個展のお知らせ

常滑のお店 器と暮らしの道具 morrina で24日(土)より個展を行います。

常滑での個展は実に10数年ぶりとなります。
その頃も粉引を焼いていましたが、少しは成長出来たのでしょうか、、、?

常滑の土を使った粉引の器、ぜひ手に取ってご覧下さい。
会期中の土日は私もお店にいる予定です。
嬉し恥ずかしな地元開催
2014年5月24日(土)~6月1日(日)
10時~17時
*会期中無休

器と暮らしの道具 morrina
〒479-0836
愛知県常滑市栄町7-3
tel&fax 0569-34-6566


2014年5月16日金曜日

輪花小鉢のこと

うつわ祥見での個展の初日、鎌倉へ行って来ました。
普段お会いできないお客さんとお話できたり、器への反応(?)を観察させていただいたりと、楽しい時間を過ごせました。
ご来場いただいた皆さん、本当にありがとうございました。

今回のDMには輪花の小鉢を使ってみました。
いつもは新作にこだわったり、もっとインパクトを!と考えるのですが、これは普段からよく作っていて注文も受けたりしているものです。
いわば私にとって定番中の定番な器なのですが、今まではあまり個展に出していなかったかもしれません。

どこか古典的というか保守的というか(あるいはカワイイ!?)とかそんなイメージだからでしょうか?
10数年前にこの器を作り始めた頃、「こんなモノは陶芸家の作るモノではない」と酷評され大変くやしい思いをしたこともありました。
自分でも「なぜ輪花?」と言われても、うまく説明できません。
しかし、小鉢を作ろう!と思う時、自然に手が、、、動いてしまうのです。

そんな輪花小鉢、我が家の食卓では毎日のように活躍しています。

鍋料理の取り鉢などにも使えるよう少し深さをだそうとすると、その形は限りなく飯碗に近づいていきます。
もちろん飯碗でお鍋を食べてもぜんぜんOKなのですけど、、、
これが輪花になると、とたんに小鉢のたたずまいを見せ鍋の横にしっくりと落ち着くのですね。

そんな輪花小鉢のハレ舞台、個展会場でぜひ手にとってご覧下さい。
長いお付き合いの輪花小鉢







2014年5月9日金曜日

いざ鎌倉!

窯出し出荷を終えて、いよいよ明日から鎌倉での展示が始まります。
今回は自分なりに一歩前進の手応えを感じる器が焼けました。
ぜひ会場で手にとってご覧下さい。

明日の初日は、私も常滑から参上いたします。
2時からお話の時間を頂きましたので、よろしかったらそちらもぜひ。


2014年5月10日(土)~5月19日(月)
*会期中休13日(火)
utsuwa-shoken onari NEAR
神奈川県鎌倉市御成町5-28 TEL:0467-81-3504




疲労もピークな最後の窯出し

2014年4月29日火曜日

2年ぶり、鎌倉での個展です

http://utsuwa-shoken.com
utsuwa-shoken onari NEAR
神奈川県鎌倉市御成町5-28 TEL:0467-81-3504

5月10日から始まる「うつわ祥見 onari NEAR」での個展準備に追われています。
前倒しで製作を進めていたつもりですが、窯をたく度に発見があり、新しいチャレンジをしていくと、いつもバタバタになってしまいます。
新しい化粧に合わせて焼成を変えていくと、いつもの土や釉薬も今までとはちがった顔を見せてくれます。
ガッカリしたり、、、時に予想以上だったり!
おのずと新しい自分の焼き物が出来てくると思います。
ぜひ手にとってご覧下さい。
初日10日は私もお店におります。

2014年5月10日(土)~5月19日(月)
*会期中休13日(火)
utsuwa-shoken onari NEAR

一足先に窯から出た器たちです。↓








    
 

2014年4月20日日曜日

あたたかくなりました。
今年は寒い寒いと言っていたのが、唐突に春がやって来た感があります。

さて、私は四月の初め頃、郷里の熊本に帰ってきました。
約2年ぶりの帰省でしたが、この季節に帰るのは、もしかしたら高校卒業以来熊本を離れて、今回が初めてだったかもしれません。

熊本の春は、濃厚な自然の息吹につつまれます。
子供の頃から春の山が大好きでした。
ポカポカとあたたかい山の中の陽だまりで、春のにおいを感じながら遊んでいたのを懐かしく思い出します。

今回の帰省の一番の目的は、「筍掘りを習得する」というものです。
我が家には竹山があるので、この季節は筍の出荷に追われます。
竹山は数年放置すると、竹が伸び放題ですぐに荒れてしまいます。
以前から山は守っていきたいという気持ちがあり、また親もだんだんと年を取っていきますので、ここらでしっかりと覚えておこうと思ったのです。

まずは筍を見つけなければいけないのですが、これが慣れないうちはなかなか分からないのです。
地面から数ミリ頭を出したもの、それが出る前の地面のひび割れ、足裏に感じる突起、それらを全身を目にして探していきます。
見つけたら、筍の先端がどちらを向いているかで根っこのある位置に見当をつけ掘っていきます。
掘っている途中で他の根がじゃまをすることがよくあります。
径2~3センチのかたい竹の根を、唐鍬(トウグワ)という筍掘り専用の鍬で叩き切りながら、筍を傷付けないように掘っていくわけです。

1、2本ならなんと言うこともないのですが、続けていくうちに普段使っていない筋肉がきしみ始め汗がにじみます。
普段から体を使って仕事をしているつもりでしたが、いやこれは重労働です。
農家の方の体力には頭が下がります。(しかもそのほとんどが高齢者の方)
今の私では一日せいぜい50キロでクタクタ。
しかし農家の人は一人で一日200キロ以上ということも!

しかも筍は掘るだけでなく、それを場所によっては、山の急な斜面を担いで運ぶのです。
70歳を超えた方たちがそれをやっている姿を目の当たりにすると、驚きとともに勇気をもらいます。
男46歳まだまだヒヨッ子、もっと体をいじめてよい。
きしむ筋肉何のその!です。

それにしてもこの気持ち良さ!
重労働ではありますが、ふと手を休めると春うららの山の中、ウグイスの声だけが山にこだまします。
自生しているサンショウの葉を口に含むと、全身の細胞が目覚めるようです。
なんと上等な労働!

筍は年間を通じて肥料を与えたり竹を間引いたりと、少しは手を掛けなければいけませんが、基本的には山に勝手に生えてくるものです。

まさに自然の恵み。
人は黙々と唐鍬をふるい、それをいただきます。
焼き物の仕事も、こんな気持ちで向かいたいものです。

人は土から離れて生きてはいけないのではないか、という思いをまた一段と強くした、春の熊本なのでした。


しばらく常滑を離れていたらキャベツ畑が一面菜の花畑に



2014年3月16日日曜日

激安!薪ストーブ礼賛

3月になってもあいかわらず寒い日が続きますね。
久しぶりに(本当に久しぶり。中学生の頃以来かも)インフルエンザにかかりました。
私も人の子であったとみょうに安心。

さて、この寒い冬の日々を快適に過ごすため我が家で欠かせないのが、薪ストーブの存在です。
もう使い始めて10年となりかなりボロボロなのですが、その暖かさに変わりはなく、
ストーブの横での晩酌は何物にもかえがたい幸せのひととき。


犬のラン子もお気に入りです

 
とにかく暖かい。遠赤外線効果というやつでしょうか?
体の芯まで温まり、外に出てもしばらくは体が冷めにくいような気がします。
常に煙突から排気をしているので、家の中の空気もクリーンです。
家族が愛してやまないこのストーブ、お値段なんと1万円!
(ホームセンターのオープン記念で特に安かったのですが)
煙突込みで2万円をきる安さに「どうだ!」と言いたくなってしまいます。
このようなストーブは形だけのオモチャで全く使えない、との声も多いのですが、
我が家では何の問題もありません。
太い薪を一晩中トロトロ燃やすことはできませんが、
すごい寒冷地や雪国に住んでいるわけではないので、
特に不便と思ったことはありません。(むしろ火が消えたほうが安心)
住宅密集地では無理かもしれませんが、田舎に暮らし、
薪が入手可能な方は、使わない手は無いと思います。
間伐材等を使えば、森林保全にも一役買いますしね。

薪は解体屋さんから頂いた建築廃材です


あまりにも簡単で気持ちが良いので、ついつい「やってみて!」
と言いたくなる薪ストーブライフなのでした。

2014年2月26日水曜日

窯出ししました。

新しい化粧がやっと安定してきました。やれやれ といった気分です。
早速、仕上げして出荷です。
 
 
 
面取カップなど「器の店 和なごみ」さんへ行きます。



お皿とそばちょこ「北の住まい設計社」さんへ行きます。

2014年2月24日月曜日

3月1日より久世智也さん と 二人展

展示会のお知らせです。
3月1日(土)~24日(月) 千葉県大網のgallery tenにて

“暮らしの器”        小山乃文彦(陶)・久世智也(カッティングボード)   二人展
           
を行います。
千葉県で展示をさせていただくのは今回が初めてです。
お近くにお住まいの方はぜひお立ち寄り下さい。
新作のポットやプレートなどが並びます。
営業日等詳しくはgallery tenのHPにてご確認下さい。
 
慌ただしく送ったフライヤー用の器ら




 
 
 
 
 
 
 
             

2014年2月8日土曜日

焼き物仕事 その2

うつわ作りはまずロクロで形を作ります。そのあとに半乾きの状態で白化粧土をかけるのですが、ここで最初の洗礼をうけます。あまり早い段階でかけてしまうと化粧の水分で器が壊れてしまいますし、かといって乾き過ぎると化粧がプツプツと浮いてきます。
ある程度砂の多い土のほうが良い感じに焼きあがるのですが、そのような土を使うとそういった現象がさらにエスカレートしていきます。
ロクロ作業中に、棚に並べた化粧がけのすんだ器のばさりと壊れる音が背中の方から聞こえると、がっくりと力が抜ける思いがします。
他にも、鉄分の多い土と白い化粧土とでは焼成後の収縮率が違うので、そこをあわせるようにしないと、うまく焼きあがっても縁の化粧が浮き上がってポリポリはがれてきたりしてがっかりということも多々あります。

このような「あちらを立てれば,こちらが立たず」的なトラブルがあとをたちません。そこに振り回されているうちにずるずると粉引の迷路に引きずり込まれ、かれこれ15年以上さまよっています。
ひとえに私の未熟ゆえのことなのですが、粉引を手がける方はみなさんある程度は似たような経験をされているのではないのでしょうか。

なぜ「そんな面倒くさいものをつくろうとするのか」というような事を良く聞かれるのですが、私の場合粉引の柔らかな白も魅力なのですが何よりもその白を透かして感じられる土の気配のようなものが好きなのです。

時としてにおいや気配の方が実体よりも濃厚な存在感を示すことがあると思います。

上から化粧がかかっているにもかかわらず、その下からにじみ出るような土の色にこそ、その個性を強く感じるのです。

このようなことを考えながら器を作り続けています。
なかなか思うようにはいきませんが、せめて自分なりのものが焼けないかと悪戦苦闘、ときに開き直りの日々なのです。

粉引のマグカップ





 

2014年1月20日月曜日

焼き物仕事 その1

私は専ら普段使いのうつわを作っています。
その中でも粉引という技法を中心に焼いているのですが、これが滅法手ごわいやつなのです。
「粉引」というのは「粉吹き」とも呼ばれ、もとをたどれば朝鮮半島の焼き物です。
粉を吹いた様な柔らかな白が持ち味なのですが、使っていくうちにシミになったり、技法の性格上なかなか数がたくさん作れないことなどがネックとなり、李朝のわずかな期間にしか作られませんでした。
しかし、これが日本に渡り茶碗として使われるようになると状況は変わってきます。
その独特の白さや、使い込むほどに味わい深く変化してゆく景色が日本人の好みにピッタリとかさなったというわけです。
以来、日本では根強い人気を持っています。
私も自分で作りながら、料理が美味しそうに見えるということではやはり粉引が一番ではないかと思うのです。
粉引の技法を簡単に説明しますと、それは「鉄分の多い黒い土の上に、水にといた白い土をかけて、透明の釉薬をかけて焼いたもの」ということになります。
一説には白い土がとれない地域の人々が白い焼き物にあこがれて作り始めたといわれています。

一見しますと白い無地の器で、これを作ることがそんなに難しいとはとてもおもえません。
はじめは本当に軽い気持ちでスタートしたのでした。

平成25年12月に焼いた粉引のポット








ブログ事始め

えー、ブログを始めました。まずは自己紹介です。
小山乃文彦(オヤマ・ノブヒコ) 1967年生まれ 出身地 熊本
立教大学経済学部を中退の後、愛知県は常滑市の陶芸研究所に入所。陶芸教室でのアルバイトなどを経て、同地にて独立。現在粉引を中心に普段使いのうつわを作り生業としています。
パソコンなどほとんど触ったこともなく、ケータイも持っていないアナログ人間だったのですが、今までの仕事や日々の生活のなかで気づいたことや、感じたことなど、何やら人様に聞いてほしいような心もちが少しずつわいてきましてキーボードをたたくにいたった次第なのです。
どこかでどなたかが聞いてくだされば幸いです。
なにせ慣れない46の手習い、乱筆乱文、ご容赦ください。




愛犬ラン子と