2014年5月16日金曜日

輪花小鉢のこと

うつわ祥見での個展の初日、鎌倉へ行って来ました。
普段お会いできないお客さんとお話できたり、器への反応(?)を観察させていただいたりと、楽しい時間を過ごせました。
ご来場いただいた皆さん、本当にありがとうございました。

今回のDMには輪花の小鉢を使ってみました。
いつもは新作にこだわったり、もっとインパクトを!と考えるのですが、これは普段からよく作っていて注文も受けたりしているものです。
いわば私にとって定番中の定番な器なのですが、今まではあまり個展に出していなかったかもしれません。

どこか古典的というか保守的というか(あるいはカワイイ!?)とかそんなイメージだからでしょうか?
10数年前にこの器を作り始めた頃、「こんなモノは陶芸家の作るモノではない」と酷評され大変くやしい思いをしたこともありました。
自分でも「なぜ輪花?」と言われても、うまく説明できません。
しかし、小鉢を作ろう!と思う時、自然に手が、、、動いてしまうのです。

そんな輪花小鉢、我が家の食卓では毎日のように活躍しています。

鍋料理の取り鉢などにも使えるよう少し深さをだそうとすると、その形は限りなく飯碗に近づいていきます。
もちろん飯碗でお鍋を食べてもぜんぜんOKなのですけど、、、
これが輪花になると、とたんに小鉢のたたずまいを見せ鍋の横にしっくりと落ち着くのですね。

そんな輪花小鉢のハレ舞台、個展会場でぜひ手にとってご覧下さい。
長いお付き合いの輪花小鉢